心の病気による労災認定が急増 ワークライフバランスやメンタルヘルスの重要性


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労働者災害補償保険(労災保険)は、労働者災害補償保険法に基づき業務災害及び通勤災害にあった労働者又はその遺族に保険給付を支給する保険制度です。
労働者災害補償保険の目的は、業務上の事由又は通勤による労働者の負傷、疾病、障害、死亡等に対して迅速かつ公正な保護をするため、必要な保険給付を行い、あわせて、業務上の事由又は通勤により負傷し、又は疾病にかかった労働者の社会復帰の促進、当該労働者及びその遺族の援護、労働者の安全及び衛生の確保等を図り、もつて労働者の福祉の増進に寄与することとなっています。
労災保険は政府が管掌することとなっており、申請は労働基準監督署に行います。
業務災害に関する保険給付としては、療養補償給付、休業補償給付、障害補償給付、遺族補償給付、葬祭料、傷病補償年金、介護補償給付があり、同様の補償内容の通勤災害に関する保険給付として、療養給付、休業給付、障害給付、遺族給付、葬祭給付、傷病年金、介護給付があります。
また、労災保険には業務災害、通勤災害のほかに二次健康診断等給付があります。
二次健康診断等給付は、労働安全衛生法に基づく健康診断の結果、過労死等の原因となる脳血管疾患等及び心臓疾患に関連する血圧、血中脂質、血糖、肥満度の4つの検査すべてに異常の所見が認められた労働者に対し、二次健康診断及び特定保健指導の費用を支給するというものです。
労災保険と言えば、業務中のケガやそれに付随する病気が最も多いですが、認定基準は社会情勢によって変わってきます。
最近増加傾向にあるのが、職場でのストレスなどが原因の「心の病気」です。
ワークライフバランスやメンタルヘルスの重要性が報じられることが多くなっていますが、これらも労災と大いに関連しています。
「心の病気」で2007年度に労災認定を受けた人が前年度比3割増の268人と、過去最多になったことが厚生労働省の調べでわかりました。
申請者数も、前年度より133人多い952人と過去最高を更新しています。
心の病気で労災認定を受けた人を年齢別にみると、最も多かったのは30歳代の100人で37%を占めています。
20歳代の66人(25%)、40歳代の61人(23%)が続いており、若い世代で仕事や人間関係のストレスが降りかかり、心の病を多く抱えている様子がうかがえます。
ワークライフバランスやメンタルヘルスに向けた取組みが盛んになるのも、職場環境が厳しくなっていることを反映した結果です。
今回の労災認定の増加はその引き金となり、厚生労働省も企業に対する指導や監督を強化していく考えを示しています。
ワークライフバランスやメンタルヘルスの実践は、どの企業にとっても避けられない状況となっています。


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